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  • 執筆者の写真Ryo Koto

2022日韓市民ビーチクリーンアップワークショップ開催

2022年12月3日(土)、対馬市交流センター大会議室にて。

最も近しい外国である韓国の方々とともに、共通の環境問題である海洋漂着ごみにおける発生抑制対策の議論を活発に行なうべく、ユース世代を主体として開催されるグループ学習および研究集会――【日韓市民ビーチクリーンアップワークショップ】が開催されました。

 

本来であれば、共に海岸清掃等の環境保全活動に勤しんだうえで行われるのがワークショップ(体験型講座)の意義なのですが、コロナ禍の影響もあり、参加者数の調整やリモートでの会議のみという時節に適した形で執り行われました。

仕方のないこととはいえ、開催前は少々の不安を覚えていたのですが、終わってみれば杞憂に過ぎず、とても有意義な時間を共有することができました。

ご協力およびご参加いただきました釜山外国語大学、長崎大学海岸清掃ボランティア団体ながさき海援隊、一般社団法人JEAN:小島あずさ事務局長、対馬高校国際文化交流科、対馬市市民生活部環境政策課、以上の皆々様には心より感謝申し上げます。



開会宣言の後、この日のために日本の法被(はっぴ)を着てリモートでご参加くださった日本語創意融合学部キム・ヨンガク教授から、釜山外国語大学の現状の取組と後の展開が語られました。

その後、ながさき海援隊のみなさんから日々の活動紹介が行われ、対馬高校の生徒たちからは対馬の海ごみ事情の今が語られました。





続いて行われたのが、一般社団法人JEAN:小島あずさ事務局長による海洋汚染をテーマにした講演でした。

日本各地、世界各国、プラスチックの誕生と歴史、生物被害、といった巨視的な見方から語られるお話は、本イベントの参加者すべての胸に感じ入るものを与えてくださるものでした。



そして今回の肝、各団体同士の若人で行なわれるグループディスカッションが始まります。




ながさき海援隊のみなさんがファシリテーター(グループ内の議論を発展させるべく支援する者)を務めてくださったおかげで、対馬高校の生徒たちは緊張を和らげることができたようです。

モニター越しに行なわれるやり取りは和気あいあいとしており、笑顔が絶えませんでした。イヤホンマイクを用いての通話だったので何を話しているのか聞けなかったのが悔やまれます。



数十分のコミュニケーションを経た後、対馬高校の生徒たちは各グループから代表者を選出し、議論のまとめを発表していきます。

キム・ヨンガク教授、小島あずさ事務局長、海援隊のみなさんから聞かされたお話を己自身の体験と知識に照らし合わせ、海ごみ流出のサイクル、分別の必要性、プラスチックの危険性と被害、身近で行なえる対策、といった情報をいっそう広く発信していく決意を表してくれました。



対馬高校の生徒たちが閉会を迎えた後に見せた表情は緊張からの解放と、そして新たな学びを得た確信の表情だったように思えます。

かくいう対馬CAPPAも同じで、本イベントを通じてたくさんのことを反省と共に学ばせていただきました。

ああしたらもっと良くなる、こうしたらもっと発展する。――閉会後に我々の間で交わされた会話はずっとこの内容でした。そこに落胆などなく、ただただ向上心が燃えるのみでした。



これからも若き志士たちに恥じない背中を見せていくため、しゃんと背筋を伸ばしていく所存です。

ご助力いただいた関係各位のみなさん、同じ問題に向き合ってくれた生徒のみなさん、本当にありがとうございました。



コロナに負けず、様々な文化が交差した歴史を持つこの対馬の地で、きっとまたお会いしましょう。또 만납시다!




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